先を生きること  月夜の茶席

私は未熟な先生です。
出来るのは、とにかくこの茶の道を先に生きる事。
少し先を生きて、良いも悪いも
見た事、感じた事を、
生徒さんに伝えていきたいです。
 
 

写真:
台湾、山中午前3時のお茶淹れ。
月の灯りだけを頼りに凍頂烏龍。
やがて世界が目覚めるのを体の全てで感じた。
めぐる月、川のせせらぎ、
虫たちの羽音、蛙の合唱。
肌で感じる気温の上昇。
草花が香りはじめ、鳥が歌い、風が光りだし、
そうして迎えた、
とても穏やかで歓びに満ちた
いつもと変わらぬ朝だった。