明代の茶壺

明代 留珮製 紫砂で茶を淹れた。

400年前には完成されていた、
完璧な茶壺。
400年経った今でも、
この茶壺の土は生きていた。
...
程よい緊張感がはしる軽さ。
僅かな力みも必要ないバランス。
虹を描く如くの水の出の美しさ。
驚くのはこの土のちから。

この茶壺で淹れた茶湯。
明るさは月の光の如く。
透明感は山の泉の如く。
香りは品良く、舌滑らか。

嗜好品の枠を越えて、
一雫一雫が命の芽吹きを感じるよう。
茶人として幸せな一席でした。

深夜月明り琵琶湖の側
地上20mの茶席。

2013年 凍頂烏龍茶中焙煎
2013年 杉林渓包種烏龍茶

三谷五雲 「白蓮五位鷺」
茶壺
明代 惠孟臣 を愛でながら。